コロナショックで相場はどうなる!?ハイエースの買取り相場を調べてみた!!
目次
コロナショックで相場はどうなる!?ハイエースの買取り相場を調べてみた!!
はじめに
みなさんこんにちは、ハイエース売却ナビのコイサンです。
連日ニュースで取り上げられている新型コロナウイルスによる被害ですが、その被害は日々拡大しており、このブログを書いている2020年4月5日現在の感染者は世界全体で118万7千人、死者数は6万4千人となっています。
この新型コロナウイルスによる被害は未だ終息の目処が立っておらず、感染者は増える一方です。
人体への影響だけで無く、世界全体の経済活動にも多大な悪影響を与えており、その影響は自動車業界にも、そして中古車販売買取り業界にも出てきています。
まずは、こちらのグラフをご覧下さい。
このグラフは、現行モデル(2015~2020年式)のアルファードとヴェルファイアの中古車買取り相場の推移を表したものです。
記載されている金額は中古車の買取り相場の金額。そして%で書かれているAA成約率は、業者オークションの会場での成約率(出品された車の内、何台が成約になるかの率)を表しています。
グラフからお解かりいただけるとおり、買取り相場も成約率も直近の10週間で著しく下落している事が解ります。
<こちらの詳しい記事は姉妹サイトのアルヴェル売却ナビにて>
【1ヶ月で100万円下落の緊急事態!】新型コロナウイルス影響で相場大暴落の30アルファード
30ヴェルファイア相場大暴落!!新型コロナの影響で大打撃の中古車市場
このように、新型コロナウイルスの影響は、人体に影響を与えたり、一部の投資家が損をしたり、飲食業や観光業だけが被害を被っている訳ではありません。
世界を巻き込んで様々な箇所に影響が出だしていますので、アナタの所有している車も知らないうちに急に相場が下落している事があるのです。
そこで本日は、2020年4月5日現在、新型コロナウイルスの影響でハイエースの中古車買取り相場はどうなっているのか?について調べてみたいと思います。
果たしてアルファード/ヴェルファイアのような大暴落が始まっているのか?これからハイエースの売却を検討されている方は必見の内容になっていますので、是非最後までご覧下さい。
200系バンの相場推移
それでは早速相場を見てみましょう。
下記のグラフは200系ハイエースバンのガソリン/ディーゼルエンジン、DX系/スーパーGL系すべての中古車買取り平均相場と成約率の推移を表したグラフで、ワイドボディやハイルーフ、スーパーロングなどは含まず、4ナンバーの標準ボディのみのデータとなります。
該当型式は下記の車両です。
【TRV200V】ガソリンエンジン
【GDH201/206V】2.8リッターディーゼルエンジンの2WD/4WD
【KDH201/206V】3.0リッターディーゼルエンジンの2WD/4WD
【KDH200/205V】2.5リッターディーゼルエンジンの2WD/4WD
尚、中古車買取り平均相場とは、業者専用オークションでの取引価格から、一般的な中古車の買取専門店が得るであろう利益を引いた金額で表しています。
もちろんこの金額が高ければ高いほど、中古車の買取り価格は上がり、下がれば下がるほど買取り価格は安くなります。
成約率に関しては、こちらも高ければ高いほど、中古車買取り専門店が買取りした車両が、売りやすく換金しやすい車となるので、その結果買取り価格が上がります。
逆にこの成約率が低くなってくると売れないリスクを加味して買取り価格が下がる傾向があります。
いかがでしょうか?アルファードのようなひどいいグラフになっていなくて、とりあえず一安心ですね。
200系ハイエース全体の買取り相場としては、直近10週間で95~100万円前後を推移しています。
ただ、少し気になるのは1週間前の90万円という買取り相場と、46%という低い成約率です。
これがハイエースの中古車相場暴落の前兆で無い事を祈ります。
それではここからは、もう少し細分化してグラフを見ていきたいと思います。
5年以内ガソリンのDX系
細分化した200系ハイエースの最初のグラフは、新車から5年以内のガソリンエンジンのDX系です。
尚、DX系とは、DXだけで無くDXのGLパッケージも含めており、また、イレギュラーな車両を省く為に、走行距離に関しては10万km以内に絞って調べています。
110~115万円ほどで安定して買取り相場を推移していましたが、5週間ほど前から成約率が下がりだし、その後3週間前には92万円まで買取り相場を下げています。
1週間前には104万円まで買取り相場を戻していますが、成約率は10週間で一番悪く、今後売れ残ったハイエースを損切りして換金する買取専門店が出てくると、更に買取り相場を下げそうな気がします。
5年以内ガソリンのスーパーGL系
続いては、先ほどと同じ新車から5年以内のガソリンエンジンで、グレードをスーパーGL系にしたグラフです。
スーパーGL系とは、スーパーGLの特別仕様車であるダークプイライムやプライムセレクションなどのグレードも含みます。
こちらも走行距離は10万km以内の車両データのみに絞って調べています。
買取り相場は195~205万円程度を安定して推移していますが、やはり気になるのは成約率です。
週ごとに成約率が悪くなっているので、買取り相場が急に値崩れする可能性も否定できません。
5年以内ディーゼルのDX系
輸出需要も高く人気のディーゼルエンジンに絞ったグラフはこちらになります。
尚、5年以内のディーゼルモデルは2WD/4WD共に含み、また【GDH】系の2.8リッターエンジンと、【KDH】系の3リッターエンジンの両方のデータも含みます。
低いグレードで乏しい装備の割りに中古車相場が高かったディーゼルモデルのDX系は、元々業者オークションでもそこまで成約率は高くなく、過去10週から直近のデータまで見ても成約率にほとんど変わりはありませんでした。
しかしながら、150~160万円あった買取り相場は1週間前には130万円ほどまで下落しています。
5年以内ディーゼルのスーパーGL系
5年以内のモデルで最後に調べるのは、ディーゼルエンジンのスーパーGL系になります。
ハイエースの中で最も新車価格が高いグレードとなり、ディーゼルエンジンで4WDのスーパーGL特別仕様車【ダークプライムⅡ】ともなれば、その新車価格は400万円を超えます。
新車価格が高ければ、中古車の買取り相場にも大きく影響が出そうですが実際にはどうでしょうか?
5年以内のガソリンエンジン系のモデルが成約率が落ちだしていたり、ディーゼルエンジンのDX系では買取り相場自体が落ちている中、ディーゼルエンジンのスーパーGL系のハイエースは、5年以内の他のモデルと比較して、買取り相場も業者オークションでの成約率も、最も相場が安定しているという結果になりました。
6年以上ガソリンのDX系
続いては6年以上経過してそれなりに走行距離の走った古いハイエースのデータを見ていきます。
200系ハイエースのデビュー年である2006年(平成18年)式から、2014年(平成26年)式までで、走行距離を10~20万kmに絞って見ていきたいと思います。
それではまずはガソリンエンジンのDX系から。
元々買取り相場が安定している古くて過走行のハイエースですので、相場自体も50~60万円の間で安定して推移していました。
しかし、1週間前には若干の買取り相場下落と、20%程度の成約率の下落が確認できます。
6年以上ガソリンのスーパーGL系
続いてはスーパーGL系です。
DXと共にこの手の古いハイエースは輸出需要も高いので、今回の新型コロナウイルスの影響が心配なところですがいかがでしょうか?
やはりこちらも若干の買取り相場の下落と、成約率の低下が目に付きます。
しかしながら、一番初めに紹介したアルファードのような大暴落には至っていませんので、まだ安心できます。
6年以上ディーゼルのDX系
6年以上経過したディーゼルエンジンのハイエースですが、このレンジには2.5リッターと3リッターのディーゼルエンジンのモデルが混在します。
また、同じ3リッターモデルでも初期不良の多かった2型と、その後に改良された3型が混じっている情報になりますので、実際の買取り価格に関しては個別で調べる必要があります。
その点をご留意いただきご覧下さい。
相場の異なる3つのディーゼルエンジンのデータが混在しているので、その時々で買取り相場に変動が出ることがあります。
改良エンジン後の3型が多く取引されていればその週の買取り相場は上がりますし、逆に初期型でエンジン不調のあるディーゼルエンジンのモデルの取引が多い週は一気値を下げます。
1週間前の54万円という低い買取り相場が気になるところですが、どちらかというと注目すべきは成約率の安定感です。
他のモデルがどれも成約率がここ1~2週間で下落しているのに対し、古いディーゼルエンジンのハイエースの成約率は安定しています。
6年以上ディーゼルのスーパーGL系
200系ハイエースバンの最後に紹介するモデルは、6年以上経過したディーゼルエンジンのスーパーGL系のモデルです。
こちらも成約率は安定しています。
ただし、やはり買取り相場の緩やかな下落は気になるところです。
200系ワゴンの相場推移
続いて、200系ハイエースのワゴンタイプの買取り相場と業者オークションでの成約率を調べてみたいと思います。
ワゴンタイプとは、グランドキャビンやGLなどの3ナンバーワゴンのハイエースになります。
いかがでしょうか?顕著に相場下落が見受けられます。
145~155万円程度で推移していた買取り相場が、1週間前には115万円まで下がってしまっている状況です。
それではここからは5年以内の新しいワゴン系と、6年以上経過した古いワゴン系で分けて調べてみたいと思います。
5年以内ワゴン系
新車から5年以内、10万km以内の新しい目のハイエースワゴンのみに絞ったデータはこちらになります。
バン系のデータと違い、買取り相場、成約率共に著しい下落が確認できます。
6年以上経過ワゴン系
続いては6年以上経過したワゴン系のハイエースのデータになります。
6年以上経過し、10万km以上走ったワゴン系にも、多少の買取り相場の下落が見受けられますが、元々の買取り相場が80~90万円程度で推移しているのでまだ被害は少なそうです。
しかしながら、この価格帯の車にも関わらず、成約率が40%を切ってしまうと、買取店としては厳しい目で見ざるをえない車両となります。